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Facebook のプライバシー侵害から学ぶこと

昨年、Facebookの創業者兼CEOのマーク・ザッカーバーグは、ユーザーのプライバシー保護での不手際につき議会で多くの質問を受けました。しかし、皆さんはこの出来事の背景をご存知でしょうか。

まずFacebookの問題が明るみになったのは、NYタイムズが報じた記事です。選挙コンサルタントのケンブリッジ・アナリティカが、Facebookユーザーの個人データを取得していたと報道されました。ケンブリッジ・アナリティカは、Facebookのアプリ「This is My Digital Life」で性格診断クイズを行ったユーザーから、そのユーザーの個人データを取得していました。アプリはユーザーによってダウンロードされ、アプリを使用したユーザーの個人データだけでなく、ユーザーの友人に関する個人データも収集される設計になっていました。収集された個人データは、アプリを作成した教授によりケンブリッジ・アナリティカに提供されたため、選挙期間中にユーザーへターゲット広告を送るために使われました。

なぜFacebookは、このプライバシー侵害に対して責任を負ったのでしょうか?

Facebookはケンブリッジ・アナリティカが個人データを取得したことを知り、削除するよう求めました。しかし、2015年、実際のところデータは削除されないまま、Facebookは確認も公表もしないままでした。

この話の教訓は次の通りです。大小関わらずプライバシーの侵害が発生した場合は、ビジネスオーナーとして事実を正直に認め、必要な行動を取り、顧客へフォローアップをする事が重要なのです。自分の過ちを認めることは安易ではありませんが、非難を避け、顧客の信頼を維持するためには必要なことです。

他にも教訓があります。オンランアンケートや性格診断、何気ないSNS上のクイズの利用は注意が必要です。最善の策は、クリックまたはアプリのダウンロードは安易にせず、個人の情報は決して渡さないことです。なぜならあなたが利用しようとしているアプリや情報の発信源が必ずしも信頼できるとは限らないためです。